抜擢の井上愛簾らが初戦で見せた「FW5人登録」チームの特徴【若き日本代表、U17ワールドカップでの挑戦】(1)の画像
若き日本代表がU-17ワールドカップに挑んでいる(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 サッカーのU-17ワールドカップがインドネシアで開幕した。日本はセネガル、アルゼンチン、ポーランドとのグループDに入った。1-0で勝ったポーランドとの初戦、そしてこれからを、現地取材中のサッカージャーナリスト・後藤健生が読み解く。

■21人のうち5人がFW

 インドネシアでU-17ワールドカップが開幕。U-17日本代表は初戦でポーランドと対戦し、76分の高岡伶颯(日章学園高校)のゴールで1対0と競り勝った。

 今大会のU-17日本代表の最大の特徴は攻撃力にある。

 6月から7月にかけてタイで行われたU-17アジアカップでは、初戦のウズベキスタン戦こそ先制した後にアグレッシブさを失ってしまい、1対1の引き分けに終わったが、その後は決勝戦まですべて3ゴール以上を決め、6試合合計で得点なんと22得点(失点6)という圧倒的な得点力を発揮して優勝した(決勝では韓国に3対0で快勝)。

 そして、5ゴールを決めた名和田我空(神村学園高)が得点王と最優秀選手賞をダブル受賞した。名和田以外にも道脇豊(ロアッソ熊本)、高岡伶颯と強力FWがそれぞれの持ち味を発揮して活躍した。

 アジアカップでは全23選手中、上記の3人がFWとして登録されていたが、ワールドカップでは全体の登録人数が21人と少なくなったのにも関わらず、森山佳郎監督はなんと5人のFWを登録した。

 徳田誉(鹿島アントラーズユース)は、アジアカップでは負傷のため登録外となったが、それまでも主力の1人だった。だが、井上愛簾(サンフレッチェ広島ユース)は新らたに招集された選手だ(同じく、広島のMF中島洋太朗とのコンビネーションに期待がかかる)。

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