■ポーランドの苦戦の理由

 こうして、前半は2対2のスコアになっていてもおかしくないような内容だった。チャンスは作ったのに決めきれない……。両チームともに、そんなフラストレーションを抱えていたはずだ。

 ポーランドにとって苦しかったのは、事前合宿中に飲酒したことが発覚して、選手4人がチームを離れたこと。U-17ワールドカップは登録が21人だけなので控え選手は6人しかおらず、そのうち2人がGKなのだ。

 また、ポーランドはインドネシアの湿度の高い気候にも慣れていないはずで、疲労が溜まっているはずなのに、交代がままならなかったのだ。

 こうして、次第にポーランド選手の足が止まり始めた後半、日本は攻勢を強めていった。「相手がゆるんできたら、日本のテクニックが生きる」とは、森山監督の弁である。

(2)へ続く
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