【11月8日発表のサッカー日本代表メンバー考察(2)】FWの軸は“岡崎慎司化”の浅野拓磨か――カナダ戦で見せた凄みに加え、森保監督も感心したドイツでの衝撃ゴールの画像
カナダ戦でえ圧巻のプレーを見せたサッカー日本代表FW浅野拓磨 撮影:中地拓也

 前半の記事でGK3人、DF8人、MF8人の合計19人を選出しているため、残りは4枚。格下相手のアジア勢とのゲームということで、森保一監督は多彩なFW陣を用意して攻め込むことを考えていくはずだ。

 FWの顔ぶれは、10月のカナダ戦で評価を一気に上げた浅野拓磨(ボーフム)、チュニジア戦でゴールという結果でアピールした古橋亨梧セルティック)、9月のドイツ戦(ヴォルフスブルク)で値千金の決勝弾を叩き出した上田綺世(フェイエノールト)、10月シリーズを負傷で辞退した前田大然(セルティック)という常連組の4枚だろう。

 このうち上田は所属先で出場時間を伸ばせていないが、アジア相手の戦いでは高さを生かした攻めも必要になる。ヘディングシュートの迫力抜群の彼がいれば、苦しい状況でもゴールを奪ってくれるという期待がある。

 前田にしても、所属先では右サイド中心の起用になっているが、両サイドと最前線を全てこなせる万能性は心強い。目下、左サイド要員の中村敬斗(スタッド・ランス)が負傷離脱中で、穴埋め役として期待が高まった旗手怜央も不在となると、三笘薫のバックアップ役が手薄になる。南野拓実も左はできるが、前田大然がいれば厚みが増す。そこは森保監督も計算している点なのではないか。

 古橋は引いた相手にどこまで仕事ができるか分からないが、相手が前がかりになる終盤のジョーカー役としては有効。シリアはミャンマーよりもアグレッシブに来ることも考えられるため、彼が背後を突くスペースも見出せそうだ。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)・ラツィオ戦、アトレチコ・マドリード戦と立て続けにゴールし、自信をつけている点も大きい。その勢いをうまく代表につなげてほしいものだ。

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