■難しいボランチの選考
DFに関しては、センターバック(CB)の谷口彰悟(アルラーヤン)、冨安健洋(アーセナル)、町田浩樹(サンジロワーズ)、左サイドバック(SB)兼任の伊藤洋輝(シュツットガルト)は順当。10月に復活した中山雄太(ハダ―スフィールド)ももちろん入るだろう。
右SB要員の菅原由勢(AZ)、毎熊晟矢(C大阪)も選出確実で、橋岡大樹(シントロイデン)はここ最近の所属先でのパフォーマンスやCB・左SB陣の手薄感を踏まるとバックアップとして必要と考えられる。この8枚が選ばれると予想する。
悩ましいのはMFだ。ボランチの遠藤航(リバプール)と田中碧(デュッセルドルフ)は問題ないのだが、守田英正(スポルティング・リスボン)が直近2戦を欠場していることが気がかり。アモリム監督は「軽度のケガ」と説明している様子だが、そういう選手を日本&サウジアラビアの強行移動を伴う今回の2連戦に招集すべきかどうかは判断が分かれるところだ。
6月シリーズ以降、評価を上げていた伊藤敦樹(浦和)も4日のYBCルヴァンカップ決勝・アビスパ福岡戦で精細を欠き、状態が懸念されるところ。むしろ川辺駿(スタンダール・リエージュ)の方が好調だ。谷口や中山がボランチもこなせるため、今回は守田・伊藤を見送り、川辺を加えたボランチ3枚体制で行くという選択肢もあるだろう。全ては守田のコンディション次第と言っていい。