■チアゴ・サンタナの電撃弾で清水が先制
「超攻撃的」が、強さを見せつけた。
J2リーグ41節が11月3、4、5日に開催され、4日、2位の清水エスパルスは21位の大宮アルディージャとホームで対戦した。ホームのIAIスタジアム日本平には、今シーズン2番目に多い18431人の観衆が詰めかけた。
スタンドの熱狂に、選手たちはすぐに応える。
開始2分だった。右SB原輝綺がクロスを入れると、DFがクリアしきれなかったボールがゴール前に残る。すぐさま反応したのはFWチアゴ・サンタナだ。ブラジル人FWは鋭い反転から左足を振り抜くと、ゴールネットが揺れた。昨シーズンのJ1得点王は6試合ぶりの通算11点目だ。
電撃的な先制点は、清水に勢いをもたらす。前線からプレスを仕掛ける相手の守備を冷静に剥がしていき、敵陣へ侵入したらあわてずにボールを保持する。ボールを失うことがあってもすぐに奪い返し、大宮を自陣に引き止める。
個の強さと組織力を見せつけていくと、前半アディショナルタイムに追加点をあげる。右サイドからのクロスにチアゴ・サンタナが飛び込むと、その背後に詰めていたMFカルリーニョス・ジュニオがボールを収める。背番号10はファーストタッチでシュート態勢を整えると、右足で冷静に仕留めた。