■3位の東京ヴェルディと4位の千葉が激突!
10月20日から22日にかけて行なわれたJ2リーグ第39節では、首位のFC町田ゼルビアが2位以内を確定させた。残りひとつとなったJ1自動昇格圏をめぐって、清水エスパルス、東京ヴェルディ、それにジュビロ磐田が激しく競り合っている。東京Vと磐田の後方からは、勝点4差でジェフユナイテッド千葉が迫ってきた。
今節は3位の東京Vと5位の千葉が激突した。
前半のシュート数は、東京Vが7本で千葉が2本だった。しかし、スコアを動かしたのは千葉なのである。ブラジル人MFドゥドゥが放った2本のシュートが、ゴールネットを揺らした。
勝負のポイントは、後半に入った55分に訪れる。千葉のFW呉屋大翔が倒され、PKが与えられる。千葉FWドゥドゥと、東京VのGKマテウスが対峙する。ここはマテウスが制した。ドゥドゥのキックを阻止し、3失点目を与えない。
ギリギリで踏みとどまった東京Vは、79分にMF長谷川竜也がヘディングシュートを決め、1点差に詰め寄る。90分にはFW染野唯月が身体ごと押し込み、2対2の同点とする。
試合はアディショナルタイムに突入するが、さらなるドラマが待ち受けていた。ホームの東京Vが、劇的なストーリーを紡ぐ。
90+2分、MF中原輝が右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、両チームの選手に触れることなくゴール左へ吸い込まれていく。夏の移籍市場で獲得した3人がゴールを奪い、東京Vが土壇場で試合を引っ繰り返したのだった。