【”森保ジャパン”に帰ってきた南野拓実の存在証明(1)】「ハングリーな気持ちがまたギラギラして代表に来た」と語る南野が、「自分の調子がいい時のバロメータ」と説明する動きの画像
チュニジア戦で途中出場したサッカー日本代表の南野拓実 撮影:中地拓也

 2試合で無得点という個人の結果に終わった南野拓実だが、チュニジア戦を終えて、取材に応じる表情は充実感に満ちあふれていた。そんな南野は「代表の選手として勝利することは自分にとって素晴らしいことですし、また戻ってこられるように、自分のチームに帰ってしっかりプレーしたいという気持ちが強くなりました」と語る。

 惜しいシュートが決まらなかった場面についても「技術的な部分だと思いますし、逆に言うと気持ちの部分ではすごく気持ちよくプレーできてるというか。狙うべきことがはっきりしてるし、やるべきことがはっきりプレーできている」と振り返り、好プレーがメンタル的な要因でないことを強調する。

 背負う気持ちの方が強かったというカタールW杯が終わり、”第二次・森保ジャパン”ではなかなか招集されなかったが、逆に「リセットしたフレッシュな気持ちで、ハングリーな気持ちがまたギラギラして代表に来た」という。

 カナダ戦では4ー3ー3(森保一監督は4ー1ー4ー1と表現)の右インサイドハーフで、チュニジア戦は途中投入で、4ー2ー3ー1のトップ下を担った。今回は26人の招集だったが、アジア予選やアジアカップは23人になる。そうなると一人が複数のポジションをこなさないといけないシチュエーションも出やすく、この2試合でも森保監督は右サイドバックの二人を終盤に右サイドハーフで起用したり、左利きのDF町田浩樹をカナダ戦はセンターバック、チュニジア戦は左サイドバックで、FW浅野拓磨を1トップと左サイドで使ったりした。

「そうですね。それはもしかしたら監督がアジア予選、アジアカップに向けて強くしてることかもしれないですし、少しは見せられたかなっていうのはあります」

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