小野伸二らも出場

 そんなわけで、僕は12月1日のトヨタカップ(レアル・マドリード対ヴァスコ・ダ・ガマ)を見た翌日タイに向かい、1次リーグから決勝戦まで24試合を観戦しました。この年の10月にはアジアユース選手権大会が同じタイのチェンマイであったので、タイの暮らしにもすっかり慣れてしまいました。

 この頃は、アジア大会のサッカーも、今とは違ってフル代表が出場する大会でしたが、日本はシドニー五輪に向けての強化のため21歳以下のチームでの出場でした。

 MFは中村俊輔をはじめ、稲本潤一に小野伸二といった豪華な顔ぶれ。DFにも宮本恒靖や戸田和幸がおり、FWには高原直泰。チェンマイのアジアユースに出ていたU-19世代の選手たちと、そのすぐ上の世代の選手たちが融合した豪華なチームでした。

 サッカーは多くの観客を動員できるので、アジア大会ではサッカーの試合数を増やすため、いつの大会でも強行日程が組まれます。

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