【異彩を放つ冨安健洋の今(1)】「“欠かせない選手だよ”と示す必要があった」の覚悟。「ホント、嫌になりますね」と吐露したカタールW杯からの再出発の画像
欧州遠征で強烈な存在感を示したサッカー日本代表の冨安健洋 撮影:中地拓也

 ドイツ・トルコという強豪国を欧州の地で撃破した9月の日本代表2連戦から2週間。21日に発表された最新のFIFAランキングでアジアトップの19位に浮上するなど、第2次・森保ジャパンは著しい成長を遂げている印象だ。

 そんなチームを力強く支えているのが、今回、完全復活を強烈にアピールした冨安健洋アーセナル)。2022年カタールワールドカップ(W杯)クロアチア戦以来の代表スタメンとなったドイツ戦では板倉滉(ボルシアMG)とセンターバック(CB)コンビを組み、カイ・ハヴェルツ(アーセナル)を完封するなど、守備面で抜群の安定感を披露。

 攻撃面でも伊東純也(スタッド・ランス)の先制点、上田綺世(フェイエノールト)の2点目をお膳立てする左足の正確なロングフィードを送り、キックの精度の高さを改めて世界に知らしめた。

「久しぶりに代表で先発した自分は『価値』を証明しなければいけなかった。代表から離れて存在感が薄れていたというか、忘れられた存在でもあったと思うので、『欠かせない選手だよ』ということを示す必要がありました。それは周りに対してもそうだし、自分に対してもそう。しっかり集中してやることができたと思います」と本人も毅然としていた。

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