■清水は意欲的に戦うも…
「超攻撃的」が沈黙した。
J2リーグ36節が9月23、24日に行なわれ、2位の清水エスパルスは24日に7位のヴァンフォーレ甲府と対戦した。両チームの対戦は「富士山ダービー」と呼ばれる。
ここまで13戦負けなしの清水は、前節に続いてボランチのホナウドがメンバー外となる。MF白崎凌兵のパートナーには、MF宮本航汰が指名された。
ホームの清水は序盤から意欲的だった。前線から規制をかけ、高い位置でボールを奪おうとする。しかし、甲府にうまくすり抜けられ、ショートカウンターへ持ち込めない。それだけでなく、風上に立つ相手にミドルシュートを連発され、GK権田修一のセーブでどうにか0対0の状況を保っていく。水曜日にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のアウェイゲームを戦ってきた甲府は、ターンオーバーをしながらチームとしてのクオリティを保ってきた。
22分にはMF岸本武流が1トップのチアゴ・サンタナへパスを通すと、背番号9がDFを背負いながらつないだボールをMFカルリーニョス・ジュニオが右足で狙う。鋭い一撃がGKを襲ったものの、前半の決定機はこの1本だけとなった。甲府の4-4-2の守備ブロックの外側をボールが動くことが多く、相手の陣形を崩せないまま前半を終えることとなった。