■激しい点の取り合い
試合は63分に表原が決めたゴールで栃木が2点をリードし、このまま栃木の勝利に終わるのかと思われた。前半を見れば、試合は完全に栃木が支配していたからだ。
関東リーグ1部はすでにVONDS市原FCの優勝が決まっているが、栃木もこの東京23FC戦で勝利すれば2位が確定する。地力で勝る栃木の勝利かと思われた。
ところが、後半に入って、ホームの東京23が縦への推進力でゴール前までボールを持ちこんで反撃に移ろうとしていた。その後、両チームが点を取り合って、そして終了間際の89分には左サイドからパスをつないで神田志樹が入れたクロスに和田幸之佑が合わせて、東京23が土壇場で3対3の同点に追いついた。
しかし、栃木シティも諦めることなく攻撃をしかけた。90+3分にはカウンターから工藤が左サイドのスペースに出したボールを受けた藤原拓海がドリブルで持ち込んで決め、さらに90+5分には東京23の守備が乱れてオウンゴールで栃木の5点目が入り、試合は3対5で栃木が勝利した。
試合終盤に激しい点の取り合いとなったので、集まった594人の観客は大いに楽しめたはずだ。