■首位・町田は3試合勝利なし

 勝点3を逃した上位チームは、磐田だけではない。首位の町田が藤枝MYFCとスコアレスドローを演じた。U-22日本代表の活動を終えたFW藤尾翔太とMF平河悠、オーストラリア代表から戻ってきたFWミッチェル・デュークが先発したが、3試合連続で勝利から遠ざかることとなった。

 勝点68の町田は首位を堅持しているが、2位に浮上した清水が勝点63と「5」差に迫っている。磐田は勝点62で3位に後退した。町田は消化試合数がひとつ少ないが、勝点60で4位の東京ヴェルディも含めて、J1自動昇格圏の2位以内をめぐる争いは混とんとしてきた。

 J1昇格プレーオフ出場圏の6位以内をめぐるバトルも、し烈をきわめている。5位のV・ファーレン長崎から11位の大分トリニータまでの7チームが、勝点4差でひしめき合っている。

 上昇気流に乗っているのはジェフユナイテッド千葉だ。後半戦は9勝3分2敗で、31節からは5連勝を飾っている。前半戦を17位で折り返したが、一気に6位まで順位を上げてきた。

 ザスパクサツ群馬も好調だ。悪天候の影響で消化試合数がふたつ少ないなかで、勝点51の8位につけている。失点30は東京V、町田、清水に次ぐもので、後半戦はクリーンシート8試合を数える。しぶとい戦いぶりはJ2屈指と言っていい。

 千葉や群馬とは対照的に、失速が著しいのは大分だ。前半戦を2位で折り返したが、後半戦はわずか2勝しかあげられず、直近5試合は2分3敗と勝利がない。得失点差もマイナスとなっており、プレーオフ圏が遠ざかるばかりである。

 シーズンは最終コーナーに突入しているが、J1昇格を争う戦いは最後までもつれそうだ。

  1. 1
  2. 2