■奮闘した新顔

――まだ出場機会が少ない新顔も奮闘していました。

後藤 一番びっくりしたのは毎熊晟矢だね。デビュー戦で、いきなりあれだけできたわけだから。先日、久々にJリーグの試合で生で見て、「うまくなったな」と思ってびっくりしていたら、日本代表に入った。昔のイメージしかなかったから、本当に驚いたよ。

大住 走り方に、力が入っている気がする。ランニングのコーチをつけたら、もっと速くなりそう。その辺りを改善したら、ヨーロッパでも通用する選手になるかもしれないよ。

――トルコ戦で代表初得点を記録した伊藤敦樹はどうでしたか。

大住 前半は相手のインテンシティが低かったから、プレッシャーがない中では余裕があったよね。すごく視野が幅広くて、選択肢を常に変えられる頭脳を持っているから、ボールを取られそうな形になっても取られない。常に何かしらの解決策を見出して味方につなぐプレーができる。ゴールになったシュートは素晴らしかったけど、後半に上がった試合のスピードの中で、少し消えてしまったね。なかなかボールも取れなかったし、もう1段階、国際試合に慣れていく必要があるかな。

後藤 あのポジションは競争相手のレベルが高いから、なかなか大変だよね。久々に呼ばれた田中碧の調子はどうかなと思っていたけど、彼もやはりレベルは高かったもんね。終盤には、かなり疲れていたけどね。

(5)へ続く
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