【サッカー日本代表トルコ戦展望】「2026年W杯を想定」求められるのは「チームの厚み」!ベスト8を狙うための「スタメン総入れ替え」!!【期待のスタメン図】(1)の画像
12日のトルコ戦の先発が期待される久保建英と田中碧  撮影/原壮史
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■専守防衛ではない戦いでドイツをねじ伏せた

 ドイツ戦は文句なしの快勝だった。

 4-2-3-1のシステムでスタートし、自分たちの強みを発揮しながら前半を2対1で終えた。後半開始からは5-4-1に変更し、ブロックを作りながらカウンターで得点機を生み出す。

 ドイツに決定的なシュートを許さず、しかし3点目、4点目の機会を逃す展開は、2対2の同点に持ち込まれてもおかしくないものだっただろう。だが、終盤になってもスキを見せず、90分と92分に久保建英のアシストから加点し、4対1で締めくくった。

 カタールW杯のように相手の良さを消しながら好機をうかがうのではなく、自分たちの強みをぶつけることでドイツと互角以上にわたり合った。後半開始からのシステム変更は、その必然としてチーム全体が後ろに重たくなり、ドイツにボールを握られる要因となった。

 60分あたりまで4-2-3-1で引っ張り、そこから選手交代をきっかけにシステムを変えても良かったはずだが、58分、74分、84分と2枚替えを3度行ない、そのたびに運動量を保っていった。これは、森保一監督の好采配と言っていい。

「個」で問題解決をする場面が増えているのは、非常に頼もしい。2人、3人のグループやチーム全体で守ることを前提としながらも、DF冨安健洋、DF板倉滉、MF遠藤航らが個人で局面を制したり、打開したりしていた。MF鎌田大地やFW伊東純也のディフェンスにおける献身性も、勝利を引き寄せた要因である。前半の2得点をアシストしたDF菅原由勢は、右サイドバックの定位置をさらに引き寄せた印象だ。

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