「日本の左サイドには世界の三笘(薫=ブライトン)選手がいる。そこにボールを運んで、キミッヒ(バイエルン)をかわすというのがチームとしてのいい流れですね。でも相手も対策してくる。相手が三笘選手に人数をかけてくれば、右にはイナズマさん(伊東純也=スタッド・ランス)がいる。そっちでイナズマしてもらったら点につながる。2人が生きるように僕は全力でサポートしたい」
9日夜(日本時間10日未明)のドイツ戦(ヴォルフスブルク)の前日、右サイドバック(SB)はこう語っていたが、その言葉通り、タテ関係を形成する伊東が強豪相手に凄まじい躍動感と存在感を見せつけた。
手始めは前半開始11分の先制弾。冨安健洋(アーセナル)の右への大きな展開を鎌田大地(ラツィオ)がキープ。これを受けた菅原が突破し、中に入れた瞬間、背番号14の快足ウイングがペナルティエリア内に侵入。リュディガー(レアル・マドリード)の前にスッと入り、角度のないところから右足を一閃。針の穴を通すような一撃をお見舞いしたのだ。
「誰かがニアに走らなきゃいけないと思いましたし、自分がクロスを上げる時にニアに入ってきてほしい。あの時は自分がニアにいて、ユキからボールがきて、うまくゴールにいけばいいなと。フリックみたいにしたらうまくゴールに入ったのでよかった」と本人もしてやったりの先制弾だったことを明かす。