【J2「ラスト10試合」】元日本代表GK権田修一のビッグセーブも…3位・清水エスパルス痛恨のスコアレスドロー!「得点力低下」“超攻撃的”チームに欠けているもの【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
ビッグセーブを見せた清水エスパルスGK権田修一  撮影:中地拓也

■乾貴士がこの日も出場停止で…

「超攻撃的」が、沈黙を強いられた。

 J2リーグ33節が9月2、3日に行なわれ、3位の清水エスパルスはホームで徳島ヴォルティスと対戦した。

 秋葉忠宏監督が指揮する清水は、7月1日の23節からJ2クラブ記録となる10戦負けなしで勝点を積み上げてきた。ただ、前節はブラウブリッツ秋田と1対1で引分け、連勝が「4」でストップした。勝てば2位に浮上できる好機を逃した。

 今節も同じシチュエーションとなった。前日行なわれた試合で、2位のジュビロ磐田が引分けた。徳島から勝点3を奪えば、J1自動昇格圏の2位にランクアップできる。

 秋葉監督は試合前のフラッシュインタビューで、「甘さ、緩さを一切排除して、勝つことのみにまい進できるか。そういうメンタリティをピッチ上で発揮したい」と語った。熱血指揮官は髪の毛を丸刈りにし、気合十分の表情を浮かべた。

 前節に続いてMF乾貴士が出場停止となり、MF神谷優太が6試合ぶりにメンバー入りし、スタメンに名を連ねた。4-4-2のシステムでスタートした前節は、選手同士の距離感が遠く、テンポのいいパス回しが見られなかった。神谷をトップ下に置く4-2-3-1へ戻した今節は、3分、5分とMFカルリーニョス・ジュニオが決定的なシュートを浴びせる。複数の選手が関わってボールを動かし、リスタートからも相手ゴールへ迫ったが、前半はスコアレスで終わった。

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