■「これは等々力劇場ではない」

 このゴールの映像を、DAZNが公式ツイッターに投稿。「等々力劇場 4分間で2ゴール 佐々木旭が押し込んであっという間に同点に」などのテキストとともに、59秒のゴール動画を公開したのだ。

 しかし、この投稿にまさかの訂正の声が続々と上がった。引っかかったのは「等々力劇場」の部分で、以下のようなコメントが並んだのだ。

「これは等々力劇場ではない」
「こんなの等々力劇場とは言えないよ 勝ち切ってこそだから」
「追いついただけなのに「等々力劇場」呼ばわりしないでほしい」
「これは等々力劇場ではないっすよ、、、もっともっとすごいっすもん」
「劇場は逆転までですよ」
「等々力劇場は勝ってこその話」
「勝ってないから劇場では無い」

 つまり、同点にしただけでは等々力劇場とはならず、等々力で最終版に劇的に勝ってこそこの表現を使えるというものなのだ。というのも、この試合で川崎が決めたゴールはこれが最後。さらにチャンスを作ったものの、3点目を奪うことができず2-2で終了していた。

“等々力劇場”として直近で印象深いのは昨年8月7日に行われたJ1リーグ第24節の横浜F・マリノス戦だろうか。前半25分に先制したものの、そのアディショナルタイムに失点。引き分けのまま時計の針が進んだのだが、後半45+9分にDFジェジエウがヘディングで勝ち越し弾をゲット。しかも、足をつったために守備ができなかったこともあって前線に配置されたことで生まれた奇跡のゴールだった。

 今季も5月の京都戦や7月の横浜FM戦で劇的な決勝弾を記録しているが、どちらもアウェイでのもの。残り9試合でどれだけ白星を積み上げられるか。勝負強さを再び発揮することが求められる。

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