Jリーグで最も有名な「停電」は2005年の「J1・J2入れ替え戦」の第1戦でしょう。後半のアディショナルタイムにヴェンフォーレ甲府のホーム小瀬スポーツ公園陸上競技場の照明が落ちてしまい、終了直前に試合が35分も中断してしまったのです。
■かつてのサッカー強国
そんな数多くの「停電」の中でも、インドのソルトレイク・スタジアムでの停電も思い出深い停電の一つです。
南アジアの大国インド……。つい先日には、中国を抜いてインドの人口(14億人超)が世界一となったと国連機関が発表しました。人口増加と同時にIT産業を中心とした経済発展も目覚ましく、「成長の鈍化」が囁かれる中国に代わって、これからはインドがアジアの主役になっていくのかもしれません。
もともと英国の植民地だったので、インドはかつてはアジアのサッカー強国の一つでした。1950年にブラジルで開催されたワールドカップには、インドがアジア代表として参加していたくらいです。