■準々決勝での「利点」

 そして、その次のラウンド16は長身選手をそろえたノルウェーとの対戦だったのだが、相手とのマッチアップも恐れないヘディングの競り合いや、ゴール前でのパス交換、徹底したサイド攻撃など対策も十分だった。

 タイプや実力の違う相手に対して、日本は攻守ともにそれぞれはっきりと狙いを定めて戦った。

 もちろん、相手を分析して、そのストロングポイントを封じるように戦うのは当然のことだが、何よりも大事なのはそれを実行できる選手の対応力の高さだろう。

 幸い、準々決勝の対戦相手はスウェーデンであり、基本的にはラウンド16で戦ったノルウェーに近い相手ということで、対応は万全であろう。そして、その後に対戦が見込まれる強豪国、様々なタイプのチームを相手になでしこジャパンがどのような戦いを見せてくれるのか。ぜひとも、7試合目まで見届けたいものだ。

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