■日本が示したチームの力
そして、その2018年のU-20日本代表を率いていたのが、現在のなでしこジャパン監督の池田太監督だった。
つまり、現在の女子代表チームは2018年から5年の年月をかけて作られたチームなのである。しかも、日テレ・ベレーザや浦和レッズレディースでのプレー経験のある選手が多いために、クラブチームでのコンビネーションも加わって、「まるでクラブチームのようなコンビネーションだ」という評価につながっている。
大会前には多くのメディアで「注目の選手」が紹介されていたが、日本人選手はほとんど取り上げられていなかった。アメリカやヨーロッパの強豪国の選手。女子のチャンピオンズリーグや女子EUROで活躍した選手。さらには、コロンビアのリンダ・カイセドといったフィジカル面も含めて個人能力の高い選手に注目が集まっていた。
だが、日本の組織は世界の強豪国を上回ったかに見える。
「サッカーというのはチーム・スポーツなのだ」。そのことを示したのが、大会開幕から圧倒的な4連勝を飾った日本代表だった。