ラウンド16で日本を待っていた「初めて見る光景」【なでしこジャパン、ワールドカップ8強までの道のり】(1)の画像
なでしこジャパンがW杯で快進撃を続けている 撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー女子日本代表が女子ワールドカップ準々決勝まで勝ち進んだ。ラウンド16までの戦いと、ベスト8以降の道のりへ、サッカージャーナリスト・後藤健生が目を凝らす。

■並べられたバス

 ゴール前にDFを並べて守備を固めることを「バスを並べる(停める)」と表現することがあるが、オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子ワールドカップのラウンド16で日本代表(なでしこジャパン)と対戦したノルウェーは、身長170センチ台のまさに“大型バス”をゴール前に並べてきた。

 立ち上がりこそ、ボランチのイングリッド・シルスタット=エンゲンは守備時には最終ラインに入るものの、ボールを持っている局面では攻撃に出て4-3-3の形になる場面もあったが、ノルウェー・ベンチはすぐに「守りを固めるしかない」と決断したようで、その後は5バックが基本システムとなった。

 グループリーグ3戦目のスペイン戦では日本がポゼッションを諦めてゴール前を固めてカウンター攻撃に徹したが、ノルウェー戦では逆に対戦相手の方がポゼッションでの日本の優位を認めて守備を固めてきたのだ。

 ワールドカップの決勝トーナメントに入って、相手チームの方が日本を警戒して、「対策」を打ってくるのだ。初めて見る光景かもしれない。

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