■「森保監督まずは得点という形でチームを勝たせる存在かどうか」
ただ、森保監督は欧州リーグ序列だけで判断しているわけではない。「総合的に考える」という言葉を繰り返し口にしていたが、代表とクラブでのパフォーマンスや役割が必ずしも一致しない部分があるのも事実だ。
「所属チームでの評価、日常の評価をそのまま代表活動の中に持ち込めるかどうかはまた別ですね。代表という違うチーム、違う人の中で所属チームと同じ機能性を持てるかどうかというのは、イコールではないところがあるので。所属先が1部なのか、2部なのかというのはありますけど、やはり『総合的』としとしか言えない。まずは得点という形でチームを勝たせる存在かどうか、それだけの力を発揮してくれることが一番だとは思います」
森保監督が言うように、クラブで活躍し、代表でも頭抜けた存在感を誇れる選手というのはそうそういないということ。それを探す指揮官の旅はまだまだ続くということだろう。
さしあたって、9月のドイツ(ヴォルフスブルク)・トルコ(ゲンク)2連戦のFW陣はどんなメンバーになるのか。そこが非常に興味深い。今週末から始まるオランダ、来週末からスタートするドイツ1部含め、日本人FWたちのゴールラッシュに期待したい。
(取材・文/元川悦子)