■森保監督へのインタビューで分かった代表招集について

 そんな中で森保監督は、7月のインタビュー時に代表招集について以下のように語っていた。

「これだけ多くの選手が欧州に行っていて、幅広い国やリーグでプレーしていると、選手を選ぶ作業は難しくなります。本当に『ポイント制』とか、そういうのを考えるくらいじゃないといけないのかもしれませんね。

 現状では、5大リーグの1部、その1部の中でも上位、CLに出られるところ、ヨーロッパリーグ(EL)に出られるところ…といった序列がありますから、そこを中心に評価していくというのもあっていいと思います。

 同じリーグでも下位より上位、同じ国でも2部より1部、国際舞台の高いレベルでプレーしているといった点も、評価として高く見ていかないといけないとも感じています」

 やはり指揮官の中では、おぼろげながらの指標があると見ていいようだ。

 それを推察する手掛かりの1つになるのが、UEFAカントリーランキング。23―24シーズン開幕の現時点では、①イングランド、②スペイン、③イタリア、④ドイツ、⑤オランダという順になっている。ベルギーは8位で、意外にも9位のスコットランドより上である。

 つまり、オランダの首位チーム、しかもCL出場のフェイエノールトの上田が活躍すれば、やはりFWのトップという扱いになっていいはず。今後、イングランドやスペインのトップクラブにステップアップする日本人FWが出てきてくれれば理想的。そういう時代の到来が待ち遠しい限りだ。

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