女子ワールドカップが一気に盛り上がり始めた。女子日本代表の快進撃によるものだ。蹴球放浪家・後藤健生は当然、現地に入っていた。「完勝」のスペイン戦に至るまで、さらにその後の道のりをリポートする。
■写真まで見せたのに…
さて、僕が乗ったタクシーは都心を抜けて、スタジアム(中央駅)方向に向かっています。月曜日の夕方とはいえ、この小さな国の首都はほとんど渋滞もないようです。
と思って安心していたら、タクシーはスタジアムの方向に向かって走っています。
アクレディテーション・センターはスタジアムから駅の反対側(北側)にあるのです。さっき、乗る時に写真まで見せたのにドライバーは理解していなかったようです。仕方がないので「とにかく駅に行ってくれ」と指示して、なんとか目的地の「キャピタル・ゲートウェイ」というショッピングセンターの前までやってきました。
「はい、そこで止めて」
タクシーを飛び降りた僕はショッピングセンターの裏手、線路に面した場所にあるアクレディテーション・センターに向かいました。着いたのは17時35分頃でした。