■FIFAランキングから考察
さて、7月27日にマレーシア・クアラルンプールにあるAFC本部で行われた組分け抽選の結果、日本は3次予選のグループBに入り、シリア、北朝鮮、そして1次予選「ミャンマー対マカオの勝者」と戦うことが決まった。
FIFAランキングでは日本がアジア最高の20位なのに対して、シリアが94位、北朝鮮が115位、ミャンマーが160位、マカオは182位。シリアはポット2のうち5番目、北朝鮮はポット3の中の4番目のチームだった。
数字だけを見れば、それほど難しい相手とは思えない。日本の圧倒的優位は間違いない。
だが、シリアと北朝鮮はそれぞれの国の事情で国際試合の試合数が少ないためにランキングが下がっているという事情がある。試合ができない状態でチーム力がどの程度維持できているのかという点は別として、ランキングが示す以上のチーム力を持っている可能性はある。
北朝鮮はかつてはアジア最強国の一角を占めていた。1966年のワールドカップ・イングランド大会ではイタリアなどを破ってアジアで初めてベストエイトに進出したし、在日朝鮮人FWの鄭大世(チョン・テセ)を擁して2010年の南アフリカ大会に出場したのは記憶に新しい。