■「楽な道は一つもない」

 アジアの予選では、グループの組分けと同時に試合日程も自動的に決まる。

 2次予選の1戦目ではポット1のチームはポット4のチームと、ポット3のチームがポット2のチームと、それぞれホームで対戦することになっている。

 その結果、11月16日の初戦でグループBの日本はミャンマーかマカオと対戦。11月21日の2戦目ではアウェーでシリアと対戦する。

 日本代表の試合日程は下記の通りだ。

 2023年
 11月16日 ミャンマー/マカオ(H)
 11月21日 シリア(A)

 2024年
 3月21日 北朝鮮(H)
 3月26日 北朝鮮(A)
 6月6日  ミャンマー/マカオ(A)
 6月11日 シリア(H)

 この組分け決定について、森保一監督はJFAを通じて次のようなコメントを発表した。

「今回の組み合わせをみても、我々にとっては決して楽な道は一つもないということを改めて思いました。選手にとってはシーズン中の長距離移動による疲労蓄積、すり合わせの時間も十分にないタイトなスケジュール、強いモチベーションをもった対戦相手、これらすべてに打ち勝つ強いメンタリティと選手スタッフ一丸となってチームワークを発揮して臨みたいと思います」

 日本が圧倒的な戦力を持っており、圧倒的に有利な立場にあることは明白だ。だが、監督としては選手たちの気を引き締めるためにも「楽な相手ではない」と言うのは当然の発言だろう。

 同時に、「シーズン中の長距離移動による疲労蓄積」とか「タイトなスケジュール」というのは、前回の予選を通じて監督自身が身に染みて感じた“本音”のように思える。

(2)へ続く
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