■主力FWを抜かれた群馬が即補強
Jリーグの第2登録期間が7月21日にオープンし、多くのチームが新戦力を補強している。J1昇格争いを演じている上位チームだけでなく、中位から下位のチームの動きも活発だ。
J1昇格プレーオフ圏に勝点4差で8位のザスパクサツ群馬は、東京ヴェルディからFW杉本竜士を獲得した。ここまで5ゴールの主力FW長倉幹樹が、J1のアルビレックス新潟へ個人昇格したことに伴う補強だ。「抜かれた」チームが補強するのは移籍市場のセオリーでもある。
得意のドリブルを生かしたチャンスメイクに優れる杉本は、7月29日のブラウブリッツ秋田戦で新天地デビューを飾った。強気なプレースタイルも強みの30歳は、先発でも途中出場でも力を発揮できる。
勝点38で9位のモンテディオ山形には、FC町田ゼルビアからMF高江麗央、J1の川崎フロンターレからFW宮城天が加入した。J1昇格プレーオフ圏浮上へ、即戦力を補強した。
20年から不動のボランチとして町田の中盤を支えてきた高江は、後半戦突入とともにMF松井蓮之にポジションを譲っていた。新天地の山形ではすぐにダブルボランチの一角として起用され、持ち味とするボール奪取能力を発揮している。
宮城は今シーズンからJ2のV・ファーレン長崎へ期限付き移籍し、シーズン序盤は中盤左サイドで起用されていた。しかし、5月下旬から試合に絡むことができていなかった。
7月29日の大分トリニータ戦では、2列目の左サイドでスタメン出場した。ツエーゲン金沢へ移籍したFW加藤大樹が担っていたポジションで、好機演出と得点を期待される。