■「人が流動的に動いた結果、あそこにスペースがあった」
反省点の多い試合ではあったが、評価される部分もあった。特に神戸を圧倒した前半の試合運びは見事で、そんな23分には脇坂自身が先制点を決めてチームに推進力を与えている。その先制点の場面は、流動的な人の動きがポイントで、いい形だったのではないかと話す。
「最初、タツキ(瀬古樹)から受けようとはしなくて、アキさん(家長昭博)に出させようと斜めに走って。またアキさんに入った後、斜めに走ってっていうのは、何だろう。そこでは出てこなかったですけど、次、またチャンスがあれば、出てくるだろうなと思って走りましたし、そこで、アキさん、僕、タイセイ(宮代大聖)、シン(山田新)という、ゴール前に4人入れたっていうのは、少し相手のクリアミスもありますけれども、人が流動的に動いた結果、あそこにスペースがあったので。いい形だったと思います」
また脇坂は、30分の追加点の場面ではCKを蹴って宮代のゴールをお膳立て。
「狙い通りです。自分はあそこを狙って、ジョアンはあそこに入って。で、折り返しにタイセイが詰める。狙い通りの形でした」
前後半で反転したような試合になったが、良い点と悪い点をそれぞれ見つめ直し、残りの試合にぶつけてほしいところだ。
(取材・文/江藤高志)