■「喋ってチームを動かすこと」
川崎はこの水戸戦において高卒ルーキーの名願斗哉、松長根悠仁の若手2選手が先発。彼らとの連携について瀬古は鬼木達監督からの指示もあり、声を出して動かすことを意識していたのだという。
「試合前からオニさんにも、喋ってチームを動かすことというのは言われていたので。経験が少ない選手も多かったので、それをうまくコントロールすること」
そして「今日は立ち上がりとか、入りの部分は良かったと思います」と手応えを口にしていた。
ちなみに瀬古はこの試合、脇坂泰斗と交代するまでの73分間プレー。結果的に勝利した試合の意味について「もうそれが一番の結果だと思います。それは良かったなと思います」と述べていた。
最終的に2-1と1点差の試合にはなったが、トーナメントはまずは勝つことが第一。そういう意味で責任を果たせたことを静かに喜ぶ瀬古だった。
(取材・文/江藤高志)