■ゴールデンゴール方式の時代
ジョホールバルのバスターミナルから、会場のラルキン・スタジアムまでは徒歩圏内でした。
日本は前半8分にCK崩れからガーナのアンサー・ジョセフにミドルシュートを決められてしまいます。後半は日本が猛攻を仕掛け続けるのですが、柳沢敦、中村俊輔、大野敏隆らのシュートは枠を捉えきれず、枠内シュートにはガーナのGKオセイ・アサモアが立ちはだかります。すると、山本昌邦監督は75分にスリーバックからフォーバックに切り替え、リベロの宮本恒靖をボランチに上げました。それが功を奏したのか、ついに78分には中村の右サイドからのクロスに柳沢が合わせて同点に追いつきます。
僕は「追いついたんだから、宮本をリベロに戻すべきじゃないかなぁ」と思ったのですが、日本チームはフォーバックのままでした。
試合は1対1のまま90分を終了。延長に入りました。そして、95分、単純な縦パスでピーター・オフォリクワエに抜け出されて2点目を奪われてしまったのです。リベロを置いておけば、防げたかもしれません。この大会はゴールデンゴール方式でしたから、失点と同時に試合終了。日本はベストエイト止まりで、結局、僕は日本の試合は1試合しか見られませんでした(大会は、パブロ・アイマール、フアン・ロマン・リケルメ、エステバン・カンビアッソらのアルゼンチンが優勝しました)。