日本代表は、もはやワールドカップの常連だ。だが、なかなか世界への扉を開けない時期があった。その先に「ジョホールバルの歓喜」があったわけだが、蹴球放浪家・後藤健生は彼の地で日本代表の「2試合」を観戦していた。
■国境を越えてマレーシアへ
ジョホールバルはマレー半島の最南端。シンガポールから「ジョホール水道」を隔てて対岸にある町です。
そこで、僕はクアラルンプールから国際列車に乗ってマレー半島を南下しました。線路の両側には延々とゴムやオイルパームの農園が続いていました。そして、ジョホール水道を越えてシンガポールに到着。そこからバスでジョホールバルに向かいました。
ジョホール水道には「コーズウェイ」と呼ばれる堤防が築かれており、マレーシアとシンガポールは陸路で結ばれているのです。バスを降りて出入国審査を受けなければなりませんが、すぐに次のバスがやってくるので、それに乗ってジョホールバルまで行くことができます。