■「勝たせる選手が10番だと思う」
このように25年間も続いてきた「重い十字架」を堂安は跳ね除けることができるのか。全ては新シーズンのフライブルクと代表での活躍だ。フライブルクはUEFAヨーロッパリーグに参戦するが、可能なら昨季のフランクフルトの鎌田大地のように大ブレイクを果たしたいところ。そのうえで代表で得点を奪い続ければ、誰も文句は言わないはずだ。
「勝たせる選手が10番だと思うので、それはたぶん全世界、共通してみなさんが認識してること。それに一歩でも近づけるように日々、努力したいなと思います」という言葉を現実にすべく、堂安には充実したオフを経て、勝負の23-24シーズンに向かってほしいものである。
(取材・文/元川悦子)