■用意した戦術は機能していた仙台だが…
ベガルタ仙台が、屈辱的な敗戦を喫した。
J2リーグ第23節が7月1、2日に行なわれ、仙台はモンテディオ山形との「みちのくダービー」に臨んだ。キックオフ時点の順位は、仙台が8位で山形が13位である。順位にはやや開きがあるものの、勝点差はわずかに「2」だ。結果次第で順位は入れ替わる。
アウェイの仙台は、いきなりビハインドを背負う。5分、バックパスを受けたGK小畑裕馬が相手FW藤本佳希のチャージを受け、キックを引っ掛けられる。ボールはそのままゴール内へ飛び込んでしまった。
この試合の仙台は、先制される前から敵陣でボールを奪い切り、シュートへ持ち込むことができていた。ビルドアップの局面で右CB若狭大志がポジションを上げ、ボランチ鎌田大夢を中盤右サイドへ押し出す配置は、左サイドの氣田亮真にスペースと時間を与える効果も生み出す。18分には右サイドのハーフライン手前から鎌田がスルーパスを通すと、DFラインの間へ走り込んだ韓国人FWホ・ヨンジュンが決定的なシーンを迎えた。
用意した戦術は機能していたが、次の得点も山形に生まれるのだ。40分、ゴール前の藤本に鋭いターンからネットを揺らされてしまう。仙台は0対2でハーフタイムを迎えることとなった。