■記すべきGKのミス
細かなことだが、Jリーグの公式記録では、「得点者」の欄には「オウンゴール」と記してあるだけで、「得点経過」の欄を見ると「中央 相手DF→相手DF OWN GOAL」となっている。最初の「相手DF」は岩尾のことであり、2人目は西川のことなのだろう。だがこのふたりは公式記録上の「DF」ではなく、岩尾は「MF」で西川はもちろん「GK」である。
オウンゴールをした選手への配慮からだろうが、Jリーグではその「得点者」の名を記録に残さないようにしてきた。しかし「記録」とはどんな試合かを後世に残すためのもののはずだ。「相手DF→相手DF」では、何が起こったのか、まったくわからない。「得点者」の欄には「西川周作(オウンゴール)」とし、「経過」の欄には、「中央相手19→中央相手1(オウンゴール)」とすべきだ。
それはともかく、非常にハイレベルな試合を展開していた両チームの最高クラスのプレーの結晶であるべきゴールがともに「GKのミス」と言っていいものであったことは、驚くべきことだった。