■仙台は新監督就任の下位・山口に苦しめられ…
今シーズンのベガルタ仙台を象徴するような一戦だった。
J2リーグ第21節が6月17、18日に行なわれ、8位の仙台は20位のレノファ山口FCと対戦した。
前節のジュビロ磐田戦を落としている仙台は、ここまでフルタイム出場を続けてきたGK林彰洋がメンバー外となった。ボランチで連続出場を続けてきた鎌田大夢の名前もない。また、右SBの真瀬拓海が19節の東京ヴェルディ戦で負傷し、前節からメンバー外となっている。
伊藤彰監督が指揮する仙台は、序盤から主導権を握れない。前節からフアン・エスナイデル監督が指揮を執る山口の「ハイライン・ハイプレス」を受けて、効果的に前進することができない。逆に相手の勢いを止めることができず、23分に先制されてしまう。ボランチの位置からFWを追い越していったMF矢島慎也に、痛烈なゴールを浴びたのだった。左サイドバックの沼田圭悟からのロングパスを受けて、右足を振り抜いた豪快かつテクニカルな一撃だった。
前半のチャンスは、14分のFW中島元彦の直接FKだけだった。山口の「ハイライン・ハイプレス」をはがすことができず、仙台は0対1でハーフタイムを迎えた。