日本代表は15日のエルサルバドル代表戦に勝利し、森保一監督率いる第2次政権での初勝利を飾った。6-0という大勝だったが、この試合からは今後に向けてのどのような指針が浮かび上がったのか。ベテランサッカージャーナリストの大住良之と後藤健生が激論を交わした。
■疲れの見える選手たち
――背番号10をつけた堂安はいかがでしたか。
後藤「いまひとつだったよね。点は取ったけど、あれは触らなくても入っていたし、本来はシュートした三笘薫のゴールになっていたんじゃないかな」
――三笘自身の得点はありませんでしたが、どう評価しますか。
後藤「3月の試合と比べて、良かったと思う」
大住「でも、プレミアリーグで絶好調だった時の三笘には遠かったかな。プレミアリーグ終盤も、ちょっと疲れが出ていたように思う。体が疲れているというよりも、いろいろな意味でフレッシュじゃない状態。プレーの切れというか、判断のすごさはなかった感じがするな」
後藤「そりゃあ初めてプレミアリーグで1年間プレーしたら、疲れるに決まっているよ」
大住「そうだと思うよ。エルサルバドル戦では守田英正も良かったし、久保建英も活発に動いていた。でも、守備の中心ではあるものの、板倉滉をこの時点で呼ぶ必要があったのかなと思ってしまう」
後藤「ヨーロッパでプレーする選手たちは、この日本代表の活動が終わればオフだから。今回の2試合の重要な点は、ヨーロッパでプレーしている選手が試合をせずに早めに日本に帰ってきて、森保一監督も言っていたように、トレーニングのセッションをたくさん行えるということ」