■チーム練習の効果
後藤「僕はこの6月というのは、きつい移動なしで全員が集まって、ふだん以上にトレーニング時間を取れる貴重な機会だと思っている。とにかく代表チームというのは練習時間がないのが悩みの種なんだから」
大住「それはもちろん分かるし、毎年6月に休ませろと言っているわけじゃないけど、2026年のワールドカップまで考えると、休めるのは今年だけだったんだよね。遠藤は東京オリンピックにも出て、あの年はまったく休みなしだった。今年は1か月間、完全に体を休める時間が与えられてもよかったんじゃないかなということ」
後藤「オリンピックのオーバーエイジで今も残っているのは遠藤だけだからね」
大住「そうなんだよね。吉田麻也も酒井宏樹も、かなり疲労がたまっている」
――3月に比べてエルサルバドル戦でのプレーが良くなったのは、練習の効果も大きかったのでしょうか。
後藤「ベテランがいなくなって、新しいメンバーが多く入って、新しいコーチ(名波浩)も入ってきた。そういう慣れていない状態でぱっと集まって試合をしたから、3月はいろいろとうまくいかなかった。それがある程度落ち着いて、時間を使って練習できたんだから、前より良かったのは当然。選手の疲れはマイナスに働くけど」
大住「僕はしっかりと休ませるべき選手がいたんじゃないかなと思うけど。ヨーロッパではかなりの活躍をしているけど、日本代表では全然地位を確立されていない選手や、今回呼ばれなかった選手をもっと使って、森保イズムの中で鍛えるチャンスだったんじゃないかなと思う。あるいは、Jリーグで非常に状態の良い選手、川村拓夢か伊藤敦樹のどちらか、ではなく、川村も伊藤も両方とも呼ぶということもできたんじゃないかなと思うんだ」