■久保は中心選手になるべき

大住「右足で打ったのはしょうがないとしても、利き足の左足で打ったシュートは、ちゃんと枠に飛ばさないといけなかったよね。焦りというか、気負いが必要以上に強かったと感じたな。レアル・ソシエダで見ている時の方が、もっと自然体でプレーしている感じがする。それに、どのポジションが最適なのか、まだこれという形を出せていない。本当は真ん中が良いと思うんだけど」

後藤「クラブでもいろいろなところをやるもんね」

大住「右とか左もやるしね」

後藤「トップをやっていたりね」

大住「次のワールドカップを考えたら、中心になるべき選手は久保だな、という感じはするよね」

後藤「あの才能を活かすためにはどうするか、それを考えていくことが日本代表の課題だよね。相棒は堂安がいいのか、伊東純也の方がいいのか、それとも他の選手がいいのかとかさ」

大住「久保には日本代表の中で、まだ自分のポジションが確保されているわけじゃないという意識があるんじゃないかな。ワールドカップ登録メンバーの26分の1じゃないけど、15分の1か13分の1くらいの感触しかないんじゃないかな。レギュラーとそうではない選手を決めるのは良くないと森保一監督は思っているかもしれないけど、圧倒的に信頼されている選手、そうではない選手というのは自然に分かれてくるんだよね。去年までのチームであれば吉田麻也遠藤航、伊東純也は本当に信頼を感じてプレーしていたと思う。久保にもそういう信頼感を与えるべきだと思うんだよね。それだけの信頼に値する選手で、もしかしたら日本代表をワールドカップでもうひとつ高いレベルに持っていってくれる選手かもしれない。この半年間の成長を見ると、その可能性は十分あるように思う」

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