2026年北中米ワールドカップ(W杯)に向け、3月シリーズから本格始動した新生・日本代表。その2度目の活動となる6月シリーズが12日の千葉・幕張でのトレーニングからスタートした。
今回は22-23シーズンを終えた欧州組22人に、大迫敬介・川村拓夢(ともに広島)、森下龍矢(名古屋)、川崎颯太(京都)のJリーグ組4人が加わった26人体制。川村、森下、川崎は新顔で、2022年カタールW杯落選組の古橋亨梧・旗手怜央(ともにセルティック)らも復帰。激しい生き残り競争が繰り広げられると見られる。
ここまで4-2-3-1布陣をベースにしてきた森保一監督だが、「4-2-3-1、4-1-4-1、3バックも含めてシミュレーションはしています」とJリーグ視察時にコメント。さらに「2019年6月のエルサルバドル戦(宮城)で3バックをテストしているが」と問われると「よく覚えていますね」と不敵な笑みを浮かべていた。
その言動から「今回は3バックを念頭に置いているのではないか」という見方がメディア関係者の間では広がっていた。実際、4バックで2試合を戦うには、DF登録6人というのは少なすぎるからだ。サイドバック(SB)要員も、右サイドの菅原由勢(AZ)、左右のサイドをこなせる森下、CBとSB兼任の伊藤洋輝(シュツットガルト)、MFもこなせるマルチ型の旗手と相馬勇紀(カーザ・ピア)と何人かいるが、絶対的存在はいないと言っていい。特にSBの専門職が不在というのは、厳しい状況だと目されていた。