6月14日、川崎フロンターレはルヴァンカップの湘南ベルマーレ戦(18日・レモンS)に向けた練習を行った。そのメンバーの中に、意外な姿があった。
立っているだけで汗が流れ出そうな蒸し暑さの中で、選手は精力的に練習を行った。時折、強い雨が視界を遮る中で、いつの間にかピッチに立っていたのが田中碧だった。
最初は練習を遠めから見ているだけだったが、気づいた選手が徐々に田中の元に。レアンドロ・ダミアン、ジョアン・シミッチから始まり、家長昭博、登里享平、脇坂泰斗らと旧交を温めた。
そしてボールを触りながらランニングをすると、その後、リフティングを披露。リフティングでは、両足に違和感のない動きを見せ、時にボールを高く上げながら、時に細かくステップしながら巧みなボール遣いを見せたのである。さらに、時間を設定しながらのスプリントなども繰り返しており、順調な回復ぶりであることを伺わせていた。
体を動かしたあとは、鬼木達監督と時間をかけて会話。その後、鬼木監督は「ちゃんとしゃべれるようになって(帰って)きましたね」と、海外移籍前に加えて田中のやり取りが“大人”になったと報道陣を笑わせた。