6月3日、J1リーグ第16節が行われ、味の素スタジアムではFC東京と横浜F・マリノスが対戦した。
その開始39秒、いきなりの先制ゴールが生まれた。
横浜F・マリノスのキックオフで始まった試合。一度、FC東京のファウルで流れが止まったが、プレー再開後もテンポ良くパス回しを続け、最後尾のDF畠中槙之輔から右サイドへ展開される。ボールを受けた右ウイングのヤン・マテウスが、右サイドバックの松原健とのワンツーで縦に抜け出すと、切り返して相手DFを滑らせた後に左足でクロス。ゴール前で絶妙のポジショニングを取っていたFWアンデルソン・ロペスが頭で合わせてゴール左へ流し込んだ。
ファウルとなった場面も含めて、キックオフから一度も相手にボールを触らせることなく奪った電光石火の先制ゴールに、アンデルソン・ロペスは自らの胸を指さした後に力強いガッツポーズ。それに続いて横浜F・マリノスのイレブンも集まり、ピッチ上に歓喜の輪ができあがった。
J1史上最速ゴール記録は、佐藤寿人がサンフレッチェ広島時代の2006年4月22日のセレッソ大阪戦で決めた「開始8秒」。それには及ばないが、いきなりの先制ゴールにベンチのケヴィン・マスカット監督も驚きの表情だった。