■やってくる今季最大のヤマ場
これで、浦和Lは13勝1分1敗。もちろん首位の座は守り切ったのだが、同時刻に行われた試合でI神戸がノジマステラ相模原に2対0で勝利した結果、首位の浦和Lと2位のI神戸の勝点差は4ポイントまで縮まった。そして、5月14日にはI神戸が本拠地のノエビアスタジアムで浦和Lを迎え撃つ。
浦和LとしてはこのI神戸戦でライバルのベレーザ、I神戸との対戦がすべて終わるので、浦和LがI神戸に勝てば優勝に向けて大きく近づくだろう。だが、I神戸が勝利すれば勝点差は1ポイントに縮まり、I神戸の逆転優勝=リーグ連覇の可能性も見えてくる。
WEリーグ2022/23シーズンの最大のヤマ場を迎えるわけだ。
一昨年秋に発足した女子初のプロリーグ「WEリーグ」。現状では浦和とI神戸、ベレーザの3チームが「3強体制」を確立しており、他のチームとの差はむしろ開いているかもしれない。
だが、この3チーム同士の対戦はどれもハイレベルで、またライバル心も強く、毎回のように激しい試合が展開されている。このクラスのチームがあと1つでも、2つでも増えてくれれば、WEリーグ全体のレベルが上がり、それが日本代表の強化にもつながるはずだ。
来シーズンからは若手の育成には定評があるセレッソ大阪堺レディースもWEリーグに参入することが決まっているので、C大阪には“3強”を追う存在になって行ってほしいものである。