ベルギーリーグでプレーするウェステルローMF松尾佑介が、ゴールにつながる好プレーを披露した。
松尾は現在、ベルギー1部のウェステルローでプレーする。今年1月末、浦和レッズからウェステルローへ、12月31日までの期限付きで移籍したのだ。
浦和のジュニアユースとユースで育ち、仙台大学を経て横浜FCとしてプロキャリアをスタート。2022年に浦和へ完全移籍した当時は、すんなりと昇格できなかったトップチームで「僕の存在を認めさせてやるという反骨精神」でプレーしてきたというが、念願のユニフォームを着てプロとして戦うことで浦和愛を再確認。それでも、25歳という自分の年齢を考えて、ヨーロッパからの誘いに乗って海を渡った。
移籍後、なかなかメンバーに入れない時期が続いた。それでも出場機会を与えられ、第30節からは5試合連続で先発。現地時間7日はセルクル・ブルージュと、来季ヨーロッパリーグ出場権を争うプレーオフ2の第2節に臨み、スタメン出場した。
試合は上田綺世の2本のPKなどで一時はブルージュに3点をリードされる苦しい展開に。それでも松尾は勝利をあきらめず、後半11分には好プレーでゴールをおぜん立てする。
ウェステルローの自陣中ほどからのロングパスに反応したのが、背番号79を背負う松尾だった。右サイドへと豊かなスピードで抜け出した。
動き出した際には引き離した相手DFに追いつかれそうになったが、ここで冷静さと確かな技術を見せる。ランデブーしたボールをノートラップでパス。地面にたたきつけるようにしたボールは完全に勢いを殺されており、バウンドすることなく芝の上を滑っていく。クロスは走り込んだネネへとピタリと通り、一度はシュートは弾かれたものの自ら押し込み、2点差に縮めた。