■成功体験、そして歴史の名を刻む
相手に9本のシュートを打たれたが、西川は「ポジショニングで誘い込んだり、予測を立てられるポジショニングをしていたので慌てることなく対処できました。理由のあるポジショニングを浦和のキーパーチームはやっているので、それが試合に出たと思っています」と語った。
チームは最後まで強度、集中力が落ちることなく無失点で勝利。埼玉スタジアムで実現したアジア最強を決定する一戦は、49分に生まれたゴールで決着。2試合合計で2-1のスコアで浦和が5大会ぶり3度目の栄冠を手に入れた。
西川はタイトル獲得の意味を次のように言う。
「若い選手への成功体験として絶対に取りたいと思っていた。この経験値は大きく自分も2017年に取ったことは大きくて、アジアの先、ここでやれる自信が付ければ代表にも入っていける選手がたくさんいるし、自分もまだまだ目指したい。勝って成功体験として歴史の名を刻んだのは大きいと思っています」
アジア王者となっても現状に満足せず貪欲に前を見据える西川。さらなる高みに向けて歩き出した。
(写真・文/石田達也)