■イランの「プラウ」
中東から中央アジア、インドなどにも有名な米料理があります。発音は国によって異なりますが、「プラウ」とか「プラオ」といった名前で呼ばれています。トルコ語では「ピラフ」。
そう、「ピラフ」なら日本でもおなじみですね。炒めた具材(肉、魚介類)と炒めた米を合わせてスープで炊くというのが基本のようです。
1997年のワールドカップ予選でイラン対シリアの試合を見るためにイランの首都テヘランを訪れた時に、地元のスポーツ紙記者の実家に招かれました。「日本人が来た」というので、一族が集まってきて大宴会になりました。
様々な料理が出てきましたが、中心にあったのが「プラウ」です。男女が別に輪を作って絨毯の上に座って「プラウ」の大皿を囲んで食事をしながら、互いに詩を詠んだりしながら盛り上がっていくのです。もちろん、アルコールはご法度なのですが、まるで全員が酔っているような素晴らしい雰囲気でした。