■日本での議論再燃
ところで、日本では最近になってシーズン制を巡る議論が再燃した。
Jリーグが4月25日の理事会の後「秋春制への以降について年内に結論を出す」と発表したのである。2026/27年シーズンから移行する方向で各クラブへのアンケートなどが行われ、今年夏以降に理事会で結論を出すのだという。
Jリーグは30年前の開幕以来、一貫して「春秋制」を採用してきた。
秋春制移行の最大のメリットは海外(ヨーロッパ)の主要国のシーズンに合わせられることだ。
歴史的にはサッカー=フットボールというのは冬のスポーツだった。だから、伝統あるヨーロッパでは現在でも冬を中心とした秋春制のままなのだ。
日本とヨーロッパのシーズンが一致していないと、日本人選手のヨーロッパ移籍がスムーズにいかないし、代表チームによるインターナショナル・マッチウィークもヨーロッパの都合に合わせて設定されるので、代表強化のためには秋春制に移行するほうが好都合だ。