「完全に俺らのせいだなって話しました」川崎・佐々木旭が浦和戦で感じた、3枚替え出場での役割を果たせなかった悔しさ。指揮官の期待を感じるからこそ、「結果を残したい」の画像
浦和レッズでプレーする川崎フロンターレの佐々木旭 撮影:中地拓也

 4月23日、川崎フロンターレ浦和レッズをホームに迎えた試合で、佐々木旭は途中出場した。ピッチに立ったのは後半28分のことで、橘田健人と山田新と同時出場。浦和が押し込もうとする時間帯に鬼木達監督が起こした采配で、一気に流れを変える意図があった。

 しかし、ACL決勝前最後の国内公式戦という浦和の強度は高く、容易には流れを引き寄せられなかった。しかも、交代後の36分に失点。試合はそのまま1-1で引き分けた。

 引き分けた要因は、当然、さまざまある。失点場面に求める部分もあれば、追加点を奪えなかったことに求めることもできる。そんな中で3人は、流れを変えられなかったことについて責任を感じていた。佐々木は、「3人で話し合いました。めちゃくちゃ悔しかったです。“完全に俺らのせいだな”って話しました」と明かすのだ。

「走れるというチョイスで選んでいただいたので、そこで押し返せなかったら流れも変わらないと思うんで、そこで失点もしてしまったんで、悔しかったです」

 押し返すことができなった要因について、「気持ちのところもそうだと思うし、声(で味方をうまく引っ張れなかったこと)のところもそうだと思う」としたうえで、「最初から出ている選手はきつい時間でもあったと思うんで、自分たちが他の選手よりも戦うとか走るという部分で見せていければ、違う展開になった」と振り返る。

 そして、「相手のSBが高い位置を取ってきて、それでも自分たちがもっと前に行かなければいけなかった。下がってやられないようにというか、2点目を取りに行くというよりは、1-0のままやられないようにっていう気持ちがあったのかな」と、高ぶる気持ちとは裏腹にピッチの上で積極性を出せなかったことを悔やんだ。

 ピッチに立つうえで、チームを救うための闘志はたぎらせていた。ルヴァンカップ清水エスパルス戦のイメージを持っていて、「全部行ったろくらいの気持ち」があったと明かしているからだ。

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