■鬼木監督から感じる期待
鬼木監督は4月22日に取材に応じた際、佐々木について尋ねられると「彼らの目指すところは代表だと思います」「自分も発破をかけなきゃいけない」と大きな期待を隠さなかった。
それは佐々木自身も感じており、「すごい厳しいなと思います(笑)」と笑わせたうえで、「でも、それだけ期待して言っていただいているというのはありがたいことですし、その期待に応えなきゃいけない。何か大きく変わるきっかけを意識して作っていかなければいけない」と、強い眼差しを見せた。
指揮官とは毎日のようにコミュニケーションを取っており、それは気持ちの部分からプレーまで丁寧に説明をされる。背番号5を背負う23歳は、「高い基準を鬼さんに示してもらってるんで、そこで早く認めてもらえるくらいに、プレーの安定感を出していきたい」と意気込めば、「チャンスはたくさんもらってるんで、そろそろ何か、そろそろとういうか本当にやんないとまずいなと思う」と、あえて自身にプレッシャーをかけてもいる。
「ダメなときははっきりとコミュニケーションを取ってくれるんで、そこは自分の中でも分かりやすいです」と語るからこそ「とにかく自分が出たときに結果を残したい」と決意を口にした。
左SBには、登里享平という偉大な先輩がいる。リスペクトする日本屈指のDFに追いつき、そして、指揮官の期待に応えられるか。この取材で、「悔しかった」という言葉を何度も繰り返した佐々木の逆襲が始まる。