■長友の後継者は?
バングーナガンデは2001年9月24日生まれ、21歳。「パリ五輪世代」の若い選手で、今回は「手元で見てみたい」という森保監督の希望による招集だった。スピードと突破力が持ち味だが、コロンビア戦ではそれを十分発揮できたとはいえなかった。いずれにしろ、ワールドカップ出場は「パリ経由」となる選手。まずはU-22日本代表で確固たる地位を築かなければならない立場だ。
日本代表の左サイドバックは10年間以上長友佑都(FC東京)がポジションを不動のものとし、そこに2022年ワールドカップの予選期間中に中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が台頭してワールドカップでは主力になるかもしれないと期待された。しかし大会直前に所属クラブの試合で右のアキレス腱を断裂するという大けがを負い、まだ復帰できていない。
しかしこの中山も強さと高さはあるものの、攻撃にからむという点では十分満足なレベルとは言えない。1986年9月12日生まれ、現在36歳の長友が昨年のワールドカップで主力となり、現在も日本代表への待望論があるのは、仕方がない状況だ。