■突きつけられた課題
こうしてオウンゴールで1点を失った日本は“反発心”を示したいところだったが、守備意識を高めたデンマークを崩すことはできないまま、6分の追加タイムもあっと言う間に過ぎて行った。
たとえば、熊谷を前線に残すパワープレーを試みるとか、フォーバックに切り替えるといったトライもしてみたいところだったが、ほとんど変化を見せられなかったのも大きな反省材料となるだろう。
昨年秋以降の遠征ではすべて日本よりランキングが上位のチームとの対戦が続いていた。
しかし、4月の遠征の相手はポルトガルが21位、デンマークが15位と同格あるいは格下だっただけに、良い内容で勝利していわゆる「勝利のメンタリティー」を身につけたいところだったが、多くの課題がクローズアップされる結果となってしまった。
ただ、昨年秋からすべてアウェー(もしくはニュートラル)で強豪相手の試合を重ねたのは非常に良い経験となったはず。4月の2試合で突きつけられた課題をクリアできたとすれば、今回の遠征でのほろ苦い結果も貴重な体験となるはずである。
すべてが、最後の強化合宿での準備にかかっている。